早崎法律事務所

交通事故裁判について【流れ・費用・期間】

交通事故裁判について【流れ・費用・期間】

過失割合で折り合いがつかなかったとき、
あるいは示談交渉が決裂したときは、
訴訟を行い裁判所で決着をつけることになります。

ここでは、交通事故の裁判の全体的な流れと、
訴訟にかかる費用と時間についてご紹介します。

交通事故裁判の流れ


はじめに、訴訟提起から和解または
判決までの訴訟手続きの流れをご紹介します。

訴状提出

裁判所に訴状を提出し、訴訟提起をします。
あらかじめ、訴訟に必要な証拠を揃えておき、
弁護士と訴訟内容について打ち合わせを行いましょう。

訴状審査

裁判所書記官による訴状の確認が行われます。
訴状に不備があれば原告(被害者)に修正を依頼します。

口頭弁論

訴状の提出から約1~2ヶ月後に口頭弁論を行います。
主張内容に不備や矛盾があれば、裁判官から質問されるので、
次回までに回答できるよう命じられることもあります。

もし第1回目の口頭弁論で被告(加害者)が出廷しなかったときは、
原告(被害者)の主張を全面的に認めたものとみなされ、
勝訴が確定します。

争点整理・証拠整理

証拠調べを合理的に行うための手続きです。
双方の主張が整理され、意見の食い違いや争点を明確化させ、
和解の準備を進めます。

和解協議

証拠が出尽くしたところで、
裁判所は双方と協議を重ねた上で妥協点を見つけ、
裁判所が和解案を伝え、和解協議が始まります。

もし和解に応じる場合は、
担当の弁護士に事前に相談し、慎重に検討しましょう。

和解が成立した時点で裁判は終了し、
保険会社から保険金を受け取ることができます。

判決

和解に至らなかった場合は、最終的に裁判所による判決が下され、
被告側が控訴または上告しなければ訴訟はこれで終了します。
被告側は判決内容に従う義務が生じます。

交通事故裁判は「和解」が多い

交通事故の裁判において、
和解で裁判が終了するケースが7割を占めます。

それには理由があり、
まず裁判の早期解決が図れるというメリットがあることです。
もし和解せず判決が出た後に被告が上訴すれば
さらに裁判は長期化しますが、和解すれば上訴されることもありません。

和解とはいえ、
法的な拘束力は示談交渉が成立した時よりも強く、
和解で合意した内容について裁判で争うこともできないので、
被害者だけでなく、加害者にとってもメリットがあります。

基本的には当事者同士が譲歩した案について
合意することになっていますが、
被告側が大きく譲歩するケースも多いようです。

ただ、通常の和解とは違い、
裁判上の和解で決まったことを守らなければ、
強制執行の申し立てが可能になります。

すなわち、支払いを受けられなかった時に、
裁判所に申し立てれば不動産や給与、
預貯金などの財産を差し押さえられるということです。

訴訟には相当の時間がかかる

示談交渉がうまくいかなくても、
調停やあっせんであれば
比較的早期の解決を期待できますが、
訴訟ではかなりの時間がかかります。

鑑定や尋問など、証拠を調べる手続きがあるほか、
事故の状況について双方に認識の違いがあるために、
どちらの言い分が正しかを調査する必要もあります。

綿密かつ正確な調査を求められることから、
ほかの訴訟と比べても時間がかかるのです。
地裁で和解しても早くて半年くらい、
本人尋問などによって判決にいたった場合は
9ヶ月から1年くらいはかかります。

さらに複雑な内容の事案だと長くて2年くらいかかることもあるので、
それくらいの覚悟で裁判に挑むことをおすすめします。

弁護士費用特約がある場合とない場合

訴訟で弁護士に依頼するとなると、気になるのが弁護士費用です。

弁護士費用は各弁護士が自由に決められるため、
弁護士によって費用は異なります。

ただ、任意保険の「弁護士費用特約」を含めた契約をしていれば、
そこから弁護士費用の支払いを受けることができます。

弁護士費用特約がない場合は、
弁護士費用相当額として損害額に含んだ金額を請求することもできます。

損害として認められるのは、あくまで弁護士費用の「相当額」であって、
実際にかかった弁護士費用ではありません。

過去の裁判例を見ると、認められた賠償額の
1割程度の金額が弁護士費用「相当額」として認められていることが多いようです。

弁護士費用の他にかかるもの

弁護士費用だけでなく、訴訟を提起するのにも発生します。

どの程度の手続きになるかによって異なりますが、
はじめに裁判所に納めるものとして、手数料にあたる収入印紙があります。

これは、訴訟で請求する金額が例えば、
100万円なら手数料は1万円、
1000万円なら5万円というように、
全国で統一されています。

予納郵券は、郵便料すなわち郵便切手のことです。
訴状を相手方に送付する際に必要な費用で、
これはおのおのの事例によって異なるので、
事前に確認しておきましょう。

訴状の作成や口頭弁論、争点整理など、
被害者に有利に進めていくには法律の知識が必要不可欠です。

交通事故に強い弁護士にすべて任せて、裁判の行方を見守りましょう。

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