早崎法律事務所

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債権・売り掛け金回収について【方法・注意点】法的手続きの前に出来ること

債権・売り掛け金回収について【方法・注意点】法的手続きの前に出来ること

売掛金の未回収は
ビジネスシーンではよくあるトラブルです。

裁判等の法的手段をとれば費用や時間もかかるので、
なるべく法的手続以外の方法で回収したいものですよね。

実は未回収の売掛金には法的手段以外でも、
様々な回収方法があります。


内容証明郵便を使いこなす

今すぐにできる最も簡単で効果的な方法は
「内容証明郵便」を使って売掛金の催促をすることです。

よくインターネットでは勘違いされがちですが、
内容証明郵便自体に何かしらの法的拘束力や
強制力は一切ありません。

ではなぜ内容証明郵便が効果的かというと
「こちらが本気で未回収の売掛金を回収するつもりだ」
という姿勢を相手に知らせることができるからです。

内容証明郵便は「のちのちに裁判になった時、
証拠になる」とインターネットで簡単に調べることができます。

おそらく内容証明が送られた相手は
この事実をインターネットで知ることになります。

つまり、こちらが後々に裁判をするつもりがあることを
相手に知らせることができるのです。


内容証明郵便に同封する手紙の書き方にも
コツがあります。

〇日までに売掛金が回収できなければ
法的手続きを取るという文章を盛り込むのです。

弁護士の具体的な名前を出せば、
さらに大きなプレッシャーにすることができます。

内容証明を送る前に弁護士に相談し、
「もし売掛金が回収できなければそちらに頼む」
という条件付きで手紙の中に名前を出してもいいか
許可を取りましょう。

相手にとって裁判などの法的手続きは
できれば避けたいものです。

相手の重い腰を上げるには十分なプレッシャーを
内容証明郵便でかけることができます。


「分割」を許可する

内容証明郵便を送付すると、
相手も様々な反応をしてきます。

作戦がばっちりとハマれば
すぐに支払いをしてくる人もいるでしょう。

支払えないとしても内容証明郵便の手紙内容に
弁護士の名前があり、法的手続きをとる予定が
あるという文章に不安を感じて、
何かしらの連絡をしてくる場合が多いです。

「今はお金がないけど分割であれば支払える」
「〇〇日まで待ってもらえるなら一括で支払える」
という連絡があるのです。

分割で支払えるなら、
支払いスケジュールを立てましょう。

一度でも支払いがスケジュール通りに進まなければ、
本当に法的手続きを取るという内容を書面に落とし込みます。

後日一括で返済する場合も
その期日まで単純に待つのではなく、
期日までに支払わなければ法的手続きをとる旨を
しっかりと伝え、書面に落とし込んで下さい。

しかし中には内容証明郵便の送付をしても
一切連絡がない相手も少なくありません。

そうなると違う内容の手紙を
内容証明で送る必要があります。


相手との交渉で有効な手段は三つです。
一つは法的手段で合法的に脅すこと。
二つ目は利益を与えて相手を動かすこと。
三つ目はこちらがへりくだり相手にお願いすることです。

これはかの有名な橋下元大阪府知事が提唱した
「交渉に勝つ方法」。

弁護士時代にこの交渉術を使って
数々の難敵を相手に勝利を奪い取ってきました。

全く動いてくれない相手にとって
最も有効な手段を見極めて、
この3つのうちどれかを実行する必要があります。

有効的なのは
「分割でも構わないので支払いをしてくれないか」
という提案を書いた手紙を内容証明郵便で
もう一度送ることです。

この提案は「こちらがへりくだる」
「相手に利益を与える」という
2つの方法を掛け合わせたもの。

すでに「期日までに支払わなければ法的手段をするぞ」
という合法的な脅しをしているにもかかわらず、
全く動かない人に対してはこのアプローチが有効なのです。

最初に送った内容証明郵便をみて
「分割なら支払えるけど、それを言ったら裁判にされるかもしれない」
と思い込んでいる人も少なからずいます。

そんな人にとってこちらから「分割でもいいよ」
と伝えるのは相手にとって大きな利益なのです。

合法的に脅しても動かない相手に対して、
同じ方法でアプローチするのも非効率的です。

いちどへりくだって提案してみると、
コロっと動いてくれる場合も少なくありません。


【まとめ】

以上、未回収の売掛金について
裁判手続き以外で回収する方法について
ご紹介しました。

今回ご紹介した方法は内容証明郵便を使ってう
まく相手を動かす方法です。

未回収の売掛金を回収する方法は他にも、
相手の債権を譲渡してもらう
こちらの売掛金を譲渡する
販売した商品を引き揚げる
などの方法もあります。

しかしどの方法も、
勝手にやってしまえば法を犯すことに
なってしまいかねません。

間違いなく実行するには
相手に許可をもらわなければならないのです。

許可をもらうのも一苦労のため、
回りくどいことをせず、
まずは何とかお金を支払ってもらう手段に
出た方が効率的です。

今回ご紹介した内容証明郵便をうまく使って
相手をうまく動かすよう働きかけてみてはいかがでしょうか?

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